Ether

誰でもコールセンターとでも言うべき、なかなか興味深いサービス。自分が詳しい分野を登録しておくと、困っている人から電話が掛かってきて、その人の問題を解決してやることでお金がもらえるというもの。今、ベータテストが行われているところらしい。


供給者と消費者の間のマッチングを行うサービスで、その商品が知識であるということだから、ビジネスモデルとしてはe-Bayなどのオークションに近く、Web1.0の範疇に入るだろう。少なくとも、WikiPedia人力検索はてなのような、各自が持ち寄った知識をオープンで共有可能なものにしようという姿勢はないものと思われる。


このサービスの新しい点は、

  1. 知識を直接お金に変える手段を提供すること
  2. 音声を通じた直接的なコミュニケーションを前提としていること

の2点だ。
1は広告収入でないという点で斬新だ。このやり方は広告収入と比べてずっと確かな収入をもたらすだろう(質問に答えた分だけ収入になるからね)。
2が消費者と供給者双方にとって心理的な障壁と、文字によるものよりも円滑なコミュニケーションをもたらす可能性がある。障壁の方は、こうした前例が作られることで、徐々に小さくなってゆくのかもしれない。


自分の知識に金銭的価値があると宣言したり、いきなり電話が掛かってきてその価値が試されたり、シャイな日本人には何とも敷居の高そうなサービスだ。